各方面で絶賛されている樋貝吉郎氏の写真集「cold frame」。
1ページめくるのに永い時間が必要で、いつのまにか息を止めて写真に魅入っていました。
幸いにも、収録されているいくつかのカットのその現場に居合わせていた僕にとっては、そのときに樋貝さんが感じていたことをほんの少しだけうかがい知ることのできるセレクションです。
ふだん、あまり写真集に馴染みのない方も、ぜひ。
映画祭に関するトピックが続きますが、去る11月6、7日に開催されたWilliamstown Mountain Film Festivalにて2003年のGreenland遠征を題材にした作品「presence: 40 days in Greenland」が「Best Mountain Sport Film」を受賞しました。
sender filmの「sharp end」やsweetgrass productionの「signaures」などがエントリーされている中での受賞なので、非常に光栄です。
講評によれば、filmingとstory lineへの評価が高く、またすべての行程が動力を使わず人間の力だけで行われていることが内容をさらに素晴しいものにしている、とのことでした。
それにしても、本当にたくさんのMountain Film Festivalがあるのだと実感しています。
一つの映画祭でファイナリストに選考されると、世界中から次々に参加の誘いが届きます。
こうして様々な映画祭に参加してみると、良い映画祭というのは主催者の姿勢、開催する街全体の関わり方など、決して規模が大きければ良いというものではないのだと感じます。
残念ながら日本にはMountain Film Festivalは一つも存在しません。
いつの日か日本で良質の映画祭を運営してみたいものです。
Banff Mountain Film Festival2009に参加してきました。
雪関連の作品を集めた「snow show」のみの上映だと思っていたのですが、週末のメインプログラムでも上映されて、少々驚きました。
たぶん4分足らずの短編であることと、日本からの参加ということでプログラムが国際色豊かになるから、という2つの理由からだったのではないかと思います。
日本でも話題の「signatures」がバンフでも好評でした。(gentemstickは北米では「ジェンテンスティック」になってしまうんですね)
期間中に開催されたAdventure Filmmaker Workshopにも参加したので、大忙しの1週間でしたが、得るものも多かったように思います。
Taos Mountain Film Festival 2009にて、「deep/shinsetsu」が「Best Visual Short」を受賞しました。
あのGreg Stumpがゲストとしてやって来るとのことだったので、ぜひ参加したかったのですが、こんな時に限って予定が合いませんでした。
こんなことなら無理してでも行っておけば良かった、と後悔しきりです。
それにしても、フェスティバルが終わって10日以上経ってから受賞の連絡が来るなんて、いいかげんで良いですね。
各方面で話題になっているので、すでに皆さんご存知だと思います。
山田博行が佐々木大輔を3シーズンに渡って追いかけたドキュメンタリー作品「END OF THE LINE」が10月25日に発売になります。
僕もこの冬、2月の白馬と3月のアラスカ ヴァルディーズでの撮影とインタビュー撮影をお手伝いしました。
いろいろと説明するよりも、映像をご覧いただくのが一番です。
「END OF THE LINE」
Paradoxvision制作 super16mm 作品
DVD/16:9 /99分/4,725円(税込)
10月25日発売予定