この秋に発表する予定の新しい作品に関するお知らせです。
タイトルは「persona」。
これまで「icon」シリーズを製作しながら、いつか実現したいと考えていたことを形にしてみることにしました。
ドキュメンタリーと呼べるほどのものではないかもしれませんが、「雪の上を板きれに乗って滑り降りる」行為の本当の魅力を探ってみようと思います。
滑走シーンとインタビュー等が良いバランスで混ざり合い、互いに引き立て合うような作品を目指して、これから編集をはじめます。
2010年10月発売予定。
「敏速に、静かに、深く」
以前から気になっていたスキー・ドキュメンタリー作品「swift. silent. deep」を最近になってようやく観ることができました。
この場であらためて触れるまでもなく、Jackson HoleはUtah、Tahoe、Coloradoと並んでFree Skiingの故郷のひとつであり、この作品の題材であるJackson Hole Air Forceは、Jackson Holeにおけるアンダーグラウンド・シンジケートといった存在です。
1960年代から現在に至るJ.H.A.Fに関わりのある面々が実際に登場して、いかに自分たちがラディカルであったかを語ります。
特に、第2世代を代表するDoug Coombs等がAlaska Valdezの開拓に携わって行くくだりはとても興味深く観ることができました。
言ってみれば、ロープをくぐって滑りまくる無法者の集まりなわけですが、紆余曲折はあったにせよ、ある意味ではローカリズムの極致というか、幸せに結実した形なのかもしれないと感じました。
ニセコや白馬のローカルが観たらどんな感想なのか、個人的にとても興味があるところでです。
発売時期が遅かったこともあり、なかなか手に入りづらいDVDなのですが、これだけの作品が埋もれてしまうのは非常にもったいないので、EBIS films. web storeで取り扱わせていただくことになりました。
北米のローカルスキーヤーたちがいかに本気で滑っているか、ぜひご覧下さい。
それにしても、「swift. silent. deep」ってまさに言い得て妙ですね。
気がつけば、もうすぐ1年の半分が過ぎようとしているこの時期に今年初めての更新です。
この冬は新しい作品を来る秋に発表するべく、撮影を続けてきました。
深雪だけでなく春雪での撮影も行い、あとは立山での撮影とインタビュー収録を残すのみです。
この作品に関しましては、これからゆっくりと詳細をお伝えして行こうと思います。
ところで、表題にある通り、2月にカナダ Fernieで開催されたFERNIE MOUNTAIN FILM FESTIVALにおいて「presence: 40 days in Greenland」がBest of the Festival つまりグランプリを受賞しました。
TellurideやBanffのような大きな映画祭ではありませんが、それでもグランプリ受賞は非常に嬉しく思います。