「敏速に、静かに、深く」
以前から気になっていたスキー・ドキュメンタリー作品「swift. silent. deep」を最近になってようやく観ることができました。
この場であらためて触れるまでもなく、Jackson HoleはUtah、Tahoe、Coloradoと並んでFree Skiingの故郷のひとつであり、この作品の題材であるJackson Hole Air Forceは、Jackson Holeにおけるアンダーグラウンド・シンジケートといった存在です。
1960年代から現在に至るJ.H.A.Fに関わりのある面々が実際に登場して、いかに自分たちがラディカルであったかを語ります。
特に、第2世代を代表するDoug Coombs等がAlaska Valdezの開拓に携わって行くくだりはとても興味深く観ることができました。
言ってみれば、ロープをくぐって滑りまくる無法者の集まりなわけですが、紆余曲折はあったにせよ、ある意味ではローカリズムの極致というか、幸せに結実した形なのかもしれないと感じました。
ニセコや白馬のローカルが観たらどんな感想なのか、個人的にとても興味があるところでです。
発売時期が遅かったこともあり、なかなか手に入りづらいDVDなのですが、これだけの作品が埋もれてしまうのは非常にもったいないので、EBIS films. web storeで取り扱わせていただくことになりました。
北米のローカルスキーヤーたちがいかに本気で滑っているか、ぜひご覧下さい。
それにしても、「swift. silent. deep」ってまさに言い得て妙ですね。